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高校選手権のヒーローアンケート。
1位は平山相太「明らかに規格外」。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKiichi Matsumoto
posted2020/01/17 20:00
現在は仙台大学で学びながらコーチを務めている平山相太。選手権を回想する特別インタビューでは衝撃的告白も!?
2位は懐かしのレフティ・モンスター。
第2位 小倉隆史(四日市中央工)127票
選手権通算9試合で5得点のこれまた怪物。'91年度大会決勝の帝京戦では、1-2で迎えた後半終了間際に伝説のヘディングシュートを決めて両校優勝へ。全国的スターになりました。
その後、アトランタ五輪最終予選の直前に負った大ケガが原因で輝きを失ってしまった悲劇性も、多くのファンの心に刻み込まれる要因になっているのかもしれません。同世代からの熱い支持が目立ちました。
Number995号では、彼に惚れ込み「レフティ・モンスター」の異名を授けた金子達仁氏が久々の再会を果たして入魂のインタビュー記事を執筆してくれています。
「三重県民にとって高校サッカーにおける最高の選手。ケガさえなければ世界でも通用した」(40代男性)
「レフティ・モンスター、その名の通りのプレーがアタマから離れないです。マレーシアの悲劇がなければと思うと、残念でならないです」(50代男性)
「初めてサッカーの試合に魅入りました。サッカーがこんなに面白いのかと思えた試合を見られて幸せでした。以降、彼をずっと応援しました。ファンタジスタ!」(40代女性)
「当時、高校生だった私は、小倉選手のオーバーヘッドに魅了されて、サッカーファンになりました! まるで、漫画のキャプテン翼くんのワンシーンのようでした! 本当にカッコ良かった!」(40代女性)
「クライフの14番のように17番が取り合いになった。小倉と言えば17番。17番と言えば小倉。高校生でここまで印象的な選手はいないと思う」(40代男性)
第3位 大迫勇也(鹿児島城西)101票
日本代表の大黒柱としてロシアW杯でも活躍。その際に再ブレーク(?)した名ゼリフ「大迫半端ないって」は、'08年度選手権の滝川二高戦で生まれました。当然ながらアンケートコメントも「半端ない」の嵐。
Number995号では表紙に登場していただきました。特別インタビューでは「(大会が終わって地元に帰るまで、)知らなかったんですよ」と苦笑する大迫選手ですが、なんと今では娘さんにまで「パパ、半端ないって」と言われるとか。
ともあれ、大会記録10得点はまさに圧倒的。当時からずば抜けていたポストプレー、キープ力、シュート力にアシストもできる視野の広さを見せつけ、決勝では敗れたにもかかわらず多くのファンに衝撃を与えました。
「やっぱりぶっちぎりで大迫選手。どこからでも決める高校生離れした決定力と完成度。素人目に見ても『彼に預ければなんとかしてくれそう』というオーラがあった。対戦相手が発したあの名言は、彼を象徴していると思います」(40代男性)
「洗練された体躯から繰り出される、両手をうまく使ったしなやかな身のこなし。派手なフェイントを使わず、緩急と相手の逆を突くドリブル。周りをうまく生かすポストプレーとシンプルなアシスト。左右両足から繰り出される切れ味鋭いシュート。オーラを纏いながら長袖のウェアを着て飄々とプレーする姿。文句がつけようがない最高のFW」(20代男性)
「当時私は中学3年生でしたが、学校の男の子たちが『大迫半端ないって』と言いながらサッカーをやっていたのが忘れられません。大迫ブーム凄かったです」(20代女性)
「まるで大人が子どもを相手にするように次々とゴールを決める様に鹿児島県民は沸き立った。鹿児島城西高校がある日置市伊集院町は人口2万ちょっとの小さな町。準優勝によって町の目抜き通りで催されたパレードでは多くの市民が声援を送った。"わが町"の選手である大迫が今や海外の一流クラブでプレーしている。夢の続きを一緒に見られる唯一無二の存在」(50代男性)
「とにかく半端ない」(30代男性/他、類似コメント非常に多数)