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得点王争いで独走するインモービレ。
ラツィオ、20年ぶりの優勝へ期待感。 

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神尾光臣

神尾光臣Mitsuomi Kamio

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posted2020/01/18 09:00

得点王争いで独走するインモービレ。ラツィオ、20年ぶりの優勝へ期待感。<Number Web> photograph by Getty Images

前半戦20ゴールと好調を維持するFWインモービレ。ラツィオを20年ぶりのスクデットへ導けるか。

叩き上げの人気者、1億ユーロ超のMF。

 守備のまとめ役で長短のパス出しにも定評があるCBのフランチェスコ・アチェルビと、パスさばきがシンプルで判断も優れるルーカス・レイバが展開の第一歩。主将を務める左アウトサイドのセナド・ルリッチに加え、今シーズンは右にマヌエル・ラッザーリという優秀なアウトサイドプレーヤーが加入した。下部カテゴリーから叩き上げでイタリア代表まで上り詰めた男は、たちまちサポーターの人気者になった。

 中盤にもタレントが多い。抜群のテクニックを誇るルイス・アルベルトは組み立てからアシストまでチームの中枢を担い、11アシストは目下ダントツでリーグトップの数字だ。1億ユーロを超える市場価値があると言われるセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチは、戦術の要。素早い帰陣からボールを奪うと、FW同様に前線に上がってシュートを狙うなど複数の役割をハイレベルでこなす。前線ではスピード豊かなホアキン・コレアと、屈強でパスの“的”となれるフェリペ・カイセドが使い分けられている。

ボールはインモービレに集約される。

 彼らを経由してゴール前に運ばれたボールは、ある男に集約される。インモービレだ。

 ペナルティエリア内での抜群の嗅覚に、振り足の鋭いシュート。そして単独でもボールを運んでいけるスピードを持つストライカーは、前半戦だけで20ゴールを達成している。これは、クリスティアーノ・ロナウドらを抑えてリーグトップの数字だ。

「仲間たちがプレーを僕に結びつけているような感じがするし、何より信頼されていると感じるよ」とは、地元メディアに語った彼の弁だ。

 調子にムラがあり、将来を嘱望されながらもボルシア・ドルトムントやセビージャでは実力を発揮できなかった点取り屋は、在籍4年目となったラツィオで、最高に仕上がった連係のなかでコンスタントにゴールを量産し続けている。

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ラツィオ
チロ・インモービレ
シモーネ・インザーギ

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