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サイン盗みの汚点はMLB史に残る。
選手たちの成績すら疑われる事態。 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2020/01/15 19:00

サイン盗みの汚点はMLB史に残る。選手たちの成績すら疑われる事態。<Number Web> photograph by AFLO

アストロズのスター選手たちの成果や成績にまで、サイン盗みの陰はついて回る。これは球界にとって大きな損失だ。

MLBの歴史に大きな汚点が残った。

 これはMLBの歴史に、とても大きな汚点が残る不祥事である。

 ルーノウGMの1年間の職務停止処分を「軽い」と思うかも知れないが、球団幹部がそういう処分を受けることは極めて稀だ。

 外国人選手との契約の際に当該選手やその代理人に不正に金銭を渡していたジョン・コッポレラ元ブレーブスGMや、アストロズのデータベースに不正に侵入し、ドラフト対象の選手のリストやトレードに関する情報を引き出し有罪判決を受けたカージナルスの元職員クリス・コレア氏が「永久追放」になったことに次ぐ重いものだった。

 ヒンチ監督の1年間の職務停止処分も、監督への処分としては、野球賭博に関連して「永久追放」になったピート・ローズ元レッズ監督に次ぐ重いものだった。

 ルーノウGMのことはよく知らないが、ヒンチ監督がとても品のある人だと現場取材を通じて知っているだけに、こうなったのは本当に、本当に残念だ。

追記:レッドソックスは14日、MLBの処分が下される前に「サイン盗み」の中心人物と見られているコーラ監督の退任(更迭?)を発表した。

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