レメティキ、ムイル、ドゥング、ヴィンセントに注目！

　5強以外での注目点だが、國學院大と同様、往路優勝も夢ではないのが東京国際大学だ。

　2区にエースの伊藤達彦（4年）、3区には補欠に入っているイェゴン・ヴィンセント（1年）の起用が見込まれる。3区終了時点でトップに立っている可能性は大いにあり、苦手としている5区を克服できれば、上位進出どころか、往路優勝の可能性もゼロではない。

　そして、今回は2区の争いが激化しそうで、拓殖大学のラジニ・レメティキ（1年）、創価大学のムソニ・ムイル（4年）、日本大学のチャールズ・ドゥング（1年）、前回は区間3位だった国士舘大学のライモイ・ヴィンセント（2年）と留学生が多数登場し、相澤、土方、早稲田大学の太田智樹（4年）らの各校のエースと対決する。ハイレベルな2区になるのは間違いなく、ここで遅れると挽回がむずかしくなる。

　また、5区では中央学院大学の畝歩夢（3年）と、中央大学の畝拓夢（3年）の双子がともに区間エントリー。双子対決が見られる可能性もある。

　直球と変化球が入りまじる戦術駅伝。

　いまのところ、2020年1月2日、3日の天気は晴れる予報だ。

　96回目の箱根駅伝、1区間たりとも目が離せないレースになりそうだ。