野球クロスロードBACK NUMBER
最下位予想を覆した2019年の楽天。
現れた救世主、石井一久GMの慧眼。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byKyodo News
posted2020/01/04 11:40
前半戦を欠場した則本昂大も、復帰後はさすがの投球を見せた。来シーズンはフル稼働を心に誓っていることだろう。
三木肇監督昇格に、コーチも一新。
楽天ひと筋15年の平石監督との契約を満了させ、東北に底力を与え続けた嶋基宏の自由契約志願を受け入れたのは驚きだったが、組閣とかチーム編成の動きが早かった。とにかく早く、アグレッシブだった。
二軍監督として球団史上初のイースタン・リーグ優勝へと導いた三木肇を一軍監督に昇格させ、コーチ陣も一新した。ロッテからFA宣言した鈴木大地、美馬の人的補償で酒居知史、金銭トレードで涌井秀章の獲得に成功。奇しくも楽天から美馬、小野郁、西巻賢二、フランク・ハーマンがロッテ入りしたことから“3対4のトレード”のような形になってしまったが、これはご愛敬。
さらには、サンディエゴ・パドレスを自由契約となったサブマリン、牧田和久も獲得。涌井、浅村、岸、渡辺直人……気づけば「元西武」が多いこと。ネット住民がざわつく。楽天ライ……みなまで言うまい。要するに、補強は順調ということ。
そんな感じで令和元年は、実にいろんなことがありました。
離脱者を新戦力が補い、チーム一丸となって風評を覆しました。あえてパクります、「ONE TEAM」。別れあり、新たな出会もありました。令和2年。中長期的に強いチーム作りがどんな効果をもたらすのか?
みなさん、チームの勝利を信じましょう。
そして、クリムゾンレッド一色で奏でよう、竜飛崎から磐梯山まで。
羽ばたけ楽天イーグルス!