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藪恵壹が語る阪神優勝に必要なもの。
大山悠輔の4番固定と藤浪晋太郎。

posted2020/01/03 11:50

 
藪恵壹が語る阪神優勝に必要なもの。大山悠輔の4番固定と藤浪晋太郎。<Number Web> photograph by Kyodo News

4番に固定仕切れなかった大山悠輔。ムラを減らせば、上位進出が見えてくる。

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藪恵壹

藪恵壹Keiichi Yabu

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Kyodo News

 年末年始恒例、NumberWeb版“プロ野球・ゆく年くる年”。全12球団の今シーズンの振り返りと新シーズンへの期待を綴る短期集中連載シリーズです。
 第9回は怒涛の追い上げを見せ、Aクラス入りを果たした阪神タイガース。さっそく新外国人の補強が進む中、藪恵壹が投打のキーマンに上げたのは誰か。

 シーズン最終盤、怒涛の6連勝でAクラスに滑り込んだ2019年の阪神タイガース。チーム打率は.251(リーグ4位)、総本塁打数は94(リーグ5位)、一試合の平均得点は12球団で最下位の3.76と低調な打線を、安定感のある投手陣が支えました。チーム防御率3.46、総被本塁打数115、総自責点496はすべて12球団中1位。まさに盤石だったと言えるでしょう。

 チーム全体としては「育てながら勝つ」という目標を掲げていましたが、なかなか難しかったですね。特に4番・大山悠輔をいかに育てるかということは大きなテーマでしたが、開幕から座らせてきた4番の座を106試合目にして外してしまったのは本当に良かったのか? とても残念でしたし、疑問も残ります。ただ、継続させていたらCSへの出場もなかったかもしれませんから、本当に難しいところだと思います。

センターラインに期待、投手は?

 明るい材料もあります。正直に言って予想外の活躍ぶりを見せた近本光司は、来年以降も戦力として計算できるでしょう。新人王こそ、ヤクルト・村上宗隆に譲りましたが、ルーキーでの打率.271、36盗塁でのタイトル獲得は立派です。

 正捕手に定着した梅野隆太郎と合わせて、センターラインの目処が立ったことは評価できます。

 投手では、リリーフとしてチーム最多の63試合に登板し1.67と抜群の安定感を誇った島本浩也に加え、守屋功輝も57登板、防御率3.00と結果を出しました。もちろん来季にも期待したいところですが、2人とも来年で27歳とまだ若い選手。他チームの研究も進み、今シーズンと同様の活躍は難しくなるかもしれません。

 今季は振るわなかった桑原謙太朗やシーズン途中にトレードで移籍加入した飯田優也ら、中堅やベテランの支えも必要になると思います。

【次ページ】 焦点となるガルシアの起用法。

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