サムライブルーの原材料BACK NUMBER
FC今治、駒野友一×橋本英郎(上)。
「キャンプでおかずがなくなった」
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byShigeki Yamamoto
posted2019/12/17 19:00
日本代表での出場歴15試合の橋本(左)と78試合の駒野。今季、今治に移籍し、J3昇格に大きく貢献した。
キャンプ初日、おかずがなくなった。
橋本 僕もそうですね。(昨年までプレーした)ヴェルディでも人工芝での練習を続けてひざの調子が悪くなったことがありましたから。
今年、シーズンの入り口で負荷を強く掛けたところもあって(開幕して)ちょっともたなくなった。1回離れて、チームに戻ってからはひざの状態、筋力が整ってきて人工芝で練習してもリバウンドがこなくなったのは良かった。
駒野 きつかったと言えば、最初の宮崎キャンプですかね?
橋本 ああ、そうやね。人工芝やったしね。それに結構ハードな環境やったから(笑)。
――と言いますと?
駒野 キャンプの楽しみって、食事じゃないですか。初日の夕食、おかずがなくなってしまっていて、ずっと待っていたんですけど“あれっ、来ないな”って。やっぱり予算的にJFLは厳しいんだなって最初に実感できました。
中学生が合宿所で使うような宿舎。
橋本 おかずは早い者勝ち。だからみんな練習終わったら、すぐに食事に行こうとする。列に並ぶのがもう必死で(笑)。でも量がちょっと少ないとチームに言ったら、(宿舎が)違うおかずを用意してくれるようになったのは有難かったね。
駒野 中学生や高校生のチームが合宿所で使うような宿舎だったので、Jリーグのときとはちょっと違うな、と。でもその環境を受け入れて来ているので……。
橋本 駒ちゃんは最初、いろいろ戸惑っていたことがあったかもしれない。でも俺は事前にキャンプの感じとかも情報を集めていたんで、大体こんな感じやろうなっていうのはあったよ。
駒野 マジすか? 僕は何の情報も持っていなかったです。