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「山の神」3人の5区を徹底検証。
4代目の条件となるタイムとは?

posted2019/12/13 20:30

 
「山の神」3人の5区を徹底検証。4代目の条件となるタイムとは?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

発売中のNumber992号の巻頭ではスペシャル座談会「山の神が語り合う山上り、名ランナー、4代目」を掲載。

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涌井健策(Number編集部)

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui

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Takuya Sugiyama

 山の神が全員集合――。

 11月某日、千代田区紀尾井町、文藝春秋本社。今井正人、柏原竜二、神野大地が発売中のNumber992号「箱根駅伝 最強の襷」のために集まってくれた。

 9月のMGCを走った今井、神野は忙しい練習の合間を縫って、現役を引退して今はラジオ「文化放送」でレギュラー番組を持つ柏原は取材(自身が取材する側だ)の前に時間をとってくれた。

 座談会での話題は、3人が5区山上りに挑んだときの戦略や、走った前後に順大・澤木啓祐、東洋大・酒井俊幸、青学大・原晋という名将たちから掛けられた言葉の「違い」(今井がゴール後にかけられた言葉には一同爆笑だった)、影響を受けた先輩と後輩、そして箱根駅伝に期待する「未来」まで多岐に及んだ。

 この座談会の中でも盛り上がった話題が「4代目・山の神」に求められる条件、だ。

 3人が非公式の「選考委員会みたい」(柏原)になり、提案した具体的な“条件”は誌面を読んで欲しいのだが、その過程で話題に出た5区のタイムを分析してみたらとても興味深かった。

今井の11人抜き、柏原の8人抜き。

 まず3人が5区を走った年のタイム、区間順位、彼らの走りによるチームの順位変動は以下のとおりだ。今井は3度、柏原は4度、神野は2度、山を上っている。

<今井正人>
2年 1時間09分12秒★  1位 15→4位 
3年 1時間18分30秒   1位 6→1位
4年 1時間18分05秒★  1位 5→1位

<柏原竜二>
1年 1時間17分18秒★ 1位 9→1位
2年 1時間17分08秒★ 1位 7→1位 
3年 1時間17分53秒  1位 3→1位
4年 1時間16分39秒★ 1位 1→1位

<神野大地>
3年 1時間16分15秒 1位 2→1位
4年 1時間19分17秒 2位 1→1位

(★は区間新記録。今井の3年時、神野の3年時はそれぞれコース変更があったため区間1位だった2人のタイムがそのまま区間記録になった)

【次ページ】 神野の最初の5kmタイムが凄まじい。

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