4代目・山の神に就任する条件。

　では、今回の箱根駅伝で4代目・山の神は現れるのか？

　座談会でも4代目の「条件」として、とあるタイムがあがったのだが、その際に参考になるのが、今井が'05年に出した1時間09分12秒だ。これは現在とほぼ同じ距離、コースで出されたタイムである。

　その年の通過タイムを以下に紹介する。この年までは途中のチェックポイントが3つしかなかったのだが、新年の観戦の際に参考になるはずだ。

【大平台】（7km地点）　　　　22:28
【小涌園前】（11.7 Km地点）　39:14
【芦之湯】（15.8 Km地点）　　53:40
【フィニッシュ】（20.9 Km）　1:09:12

　この記録に挑む21人の選手の中で、今回の区間賞候補と目されているのが、国学院大・浦野雄平、東海大・西田壮志、法大・青木涼真の3人だ。彼らは前回も5区を経験しており、浦野、西田、青木の順に区間1～3位を独占。すでにその走りが上りへ適性があることは証明している。

　今年の山上りで、今井の記録を破り、“神様”たちに近づけるのか。

　また2009年の柏原のように、前評判では名前があがっていないルーキーがいきなり快走をするかもしれない。

　5区の結果が混戦が予想される往路の優勝争い、そして翌日の総合優勝の行方を大きく左右することが予想されるため、箱根山中の戦いが例年以上に注目を集めそうだ。

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