フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
コストルナヤの会見の態度に疑問。
新女王誕生に思うスケーターの品格。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto
posted2019/12/09 19:00
左から2位シェルバコワ、1位コストルナヤ、3位トゥルソワ。トゥルソワは愛犬のチワワ、ティナを抱えている。
以前も同じようなことがあった。
以前に同じようなことがあったと記憶を辿ったら、2014年12月のバルセロナGPファイナルのSPで、エリザベータ・トゥクタミシェワ、ユリア・リプニツカヤ、エレナ・ラジオノワの3人が記者会見に来たときのことだった。
あの中で、現在も選手として残っているのは唯一正面を向いて座っていたトゥクタミシェワだけだ。
コストルナヤは、フランス杯の時にカロリーナ・コストナーの滑りを尊敬していることを口にしていた。
だがコストナーは、15歳でシニアデビューした当時から記者会見でこのような態度を見せたことは一度もない。
エフゲニア・メドベデワ、アリーナ・ザギトワ、そしてもちろん昨年チャンピオンになった紀平梨花も、会見ではきちんとチャンピオンに相応しい態度で臨んでいた。
飛びぬけた身体的才能でいきなりジュニアからシニアの表彰台を制したティーンエイジャーの女子たち。彼女たちがこれから、シニアの女王に相応しい品格を身に着けていってくれることを願いたい。