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レッドブル・ホンダ、進歩の1年目。
3つの勝利以上に互いの敬意が尊い。
posted2019/12/08 19:00
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph by
Getty Images
レッドブル・ホンダの1年目が幕を閉じた。
2019年の最終戦アブダビGP。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、フロントロウからスタートし、2位でフィニッシュした。
スタート直後にフェラーリのシャルル・ルクレールに先行を許すも、その後、逆転。フェルスタッペンはドライバーズ選手権でもフェラーリの2台を抑えて、自身F1キャリア最高位となる3位でシーズンを終えた。
「最終戦を表彰台という結果で締めくくることができてうれしい。ランキングでも手強いフェラーリ勢2人より上位で選手権を終えることができて良かった。それを支えてくれたのは、今年からパートナーを組んだホンダの進化だ。僕たちは1年目から満足できる結果を残したと思う」
'15年にF1に復帰したホンダにとっても、今シーズンの成績は復帰後、最高のものとなった。開幕戦で復帰後初となる表彰台を獲得。第9戦オーストリアGPでは'06年以来、13年ぶりとなる優勝を果たした。その後も快進撃は続いた。
レッドブルだけでなくトロロッソも。
今年からパートナーを組んだレッドブルは'10年から4年連続でチャンピオンに輝いた経験を持つ強豪チーム。ややもすれば、ホンダの今シーズンの好成績はレッドブルというトップチームの恩恵を受けた結果だったかのように思われがちだ。
しかし、それが決して正しい見方ではないことは、第11戦ドイツGPでフェルスタッペンが今シーズン2勝目を挙げただけでなく、昨年からパートナーを組んでいたトロロッソのダニール・クビアトも3位表彰台を獲得したことがよく物語っている。
'06年にチーム創設したトロロッソにとって、この表彰台は'08年以来、11年ぶりチーム史上2度目という快挙だった。