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<最強コーチが語る可能性>
チーム・ブライアン「独創的で芸術的な4回転アクセルを」

posted2019/12/05 15:00

 
<最強コーチが語る可能性>チーム・ブライアン「独創的で芸術的な4回転アクセルを」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

左がブライアン・オーサー、右がジスラン・ブリアン。

text by

野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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photograph by

Asami Enomoto

五輪2連覇の偉業を達成した羽生が新たな目標として掲げたのは、叶わぬ夢とも言われた4回転アクセルだった。前人未踏のジャンプは果たして成功するのか。王者を支えるコーチたちが語った。(Number991号掲載)

 人類初の4回転アクセル。それは男子が4回転時代を迎えた1980年代から“叶わぬ夢”とされてきた最後の砦。そこに今、最も近づいているのが羽生結弦だ。ブライアン・オーサー率いるチーム・ブライアンは、いかにその難敵に近づこうとしているのか。オーサーは語る。

「もし世界初の4回転アクセルが実現するとすれば、その選手がユヅルであることは間違いないでしょう。すでに、4回転アクセルへの準備といえる技術は身についています。ユヅルの身体感覚をどこまでサポートできるか、そしていかにケガなくシーズンを過ごさせるかが私達の役割です」

 そもそもアクセルジャンプとは何なのか。オーサーはトリプルアクセルを武器にした最初の選手で、五輪で2度銀メダルを獲得した。アクセルについてこう考える。

「当時はジャンプ理論が確立されていない時代で、自分の感覚から後付けで理論を作りました。アクセルは前方に向かって左脚で踏み切り、振り上げた右脚に空中で体重を移動させて回転を始めます。当時はディレイでの回転、そして回り切ってから降りるのが当たり前でした」

 これはどういうことかというと、ジャンプを跳びあがってから空中できっちり3回転半まわり切ることを意味する。当時は6.0点満点制で、ジャンプの本数ではなく、全体的な印象で得点が決まる。そのためトリプルアクセルも、飛距離や流れがあり、プログラムに溶け込むことが大前提だった。

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