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ジャパンカップを制した24歳の決断。
スワーヴを導いたマーフィー騎手。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2019/11/25 11:40

ジャパンカップを制した24歳の決断。スワーヴを導いたマーフィー騎手。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

スワーヴリチャードを2度目のGI制覇に導いたオイシン・マーフィー。また外せない騎手が出てきた。

マーフィーは今年一杯日本で乗る。

「世界有数のビッグレースであるジャパンカップを勝つことができて嬉しい。夢が叶いました。直線で競り合ったカレンブーケドールは、ぼくの短期免許の身元引受人である国枝調教師の管理馬です。ぼくが53キロまで落とすことができたら、そちらに乗っていたかもしれません」

 そう言って、マーフィーは笑顔を見せた。

 どの馬が何番枠に入っていたか何も見ずにそらんじていたし、自分が内を突いた理由を、落ちついた口調で、淡々と、わかりやすく説明する。

 自身の感覚を上手く言葉にする頭のよさがあり、冷静で、人柄がよく、何より、腕がいい。これでまだ24歳。

 アイルランドで生まれ、現在は英国に騎乗ベースを置いている。昨年末から1カ月ほど短期免許を取得して日本で騎乗し、根岸ステークス勝ちを含む25勝。今年の8月1日、日本のディアドラで英GIナッソーステークスを勝った。そして、初めて英国リーディングを獲得。

 かつて、フランスのオリビエ・ペリエが21歳のときから短期免許での来日を繰り返し、やがて凱旋門賞を4勝する世界的名手となったように、日本での経験を生かしてさらに羽ばたいていきそうだ。

「ジャパンカップはなかなか勝てないレース。1週間は眠れないと思います」

 そう話したマーフィーは、今年一杯、日本で騎乗する。

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