箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
今季の駅伝シーズンは混戦模様。
全日本は「選手層」の勝負になる。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byKyodo News
posted2019/11/01 12:45
出雲駅伝では国学院大学が優勝。今季の駅伝シーズンは混戦模様だ。
大本命が不在の今季は面白い。
全日本大学駅伝は、前半1区、2区は大きく遅れさえしなければ3区のエースの走りでリセットすることができる。勝負はそこからだ。
中盤の4区、5区、6区は各大学の選手の質と量がモノをいう区間になるが、ここで力のある選手を投入し、どれだけ優位に立てるか。
理想は4区から6区で貯金を蓄え、ロングの2つの区間を走るエースに託すパターンだが、今回は出雲同様に各区間で激戦となり、7区、8区で決着がつくだろう。
勝利のセオリーは、出雲も全日本も、そして箱根駅伝も変わらず、「ミスのない駅伝」である。全区間でいかにミスなく走れるか、あるいはそのミスを最小限に止められるか。
今シーズンは、昨年の青学大のような鉄板が存在しない。
もしかすると3大駅伝すべて勝者が異なるかもしれない。