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9年間でセ・リーグ6球団を撃破。
ホークスの日本一をまとめてみた。 

text by

田村航平(Number編集部)

田村航平(Number編集部)Kohei Tamura

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photograph byNaoya Sanuki&Hideki Sugiyama

posted2019/10/31 12:10

9年間でセ・リーグ6球団を撃破。ホークスの日本一をまとめてみた。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki&Hideki Sugiyama

2019年の日本シリーズ、ホークスはジャイアンツを4連勝で一蹴し、3年連続の日本一を決めた。

'15年、'17年も最後はサファテ。

2015年
vs.東京ヤクルトスワローズ
4勝1敗
胴上げ投手:サファテ
最後の打者:雄平(空振り三振)

 第3戦こそ山田哲人に3打席連続ホームランを打たれて敗れたが、すべての試合で4得点以上の攻撃力で押し切った。柳田悠岐が徹底したインコース攻めで打率.158と封じられながら、福田秀平、明石健志、川島慶三ら伏兵がバットで活躍。

 スワローズの捕手・中村悠平は「中軸には結構、意識させることができましたけど、1、2番と下位のバッターにはそんなにインサイドを投げられなかった」と、反省の弁を口にした。

「(中軸以外も)やっぱり長打がありますしね、ナメちゃいけないなと……ナメてはいないんですけど、簡単にアウトを取れないなということを再認識しました」(中村悠平)

 4番・内川聖一を故障で欠きながら、脇を固める選手たちの働きで連覇を達成した。

2017年
vs.横浜DeNAベイスターズ
4勝2敗
胴上げ投手:サファテ
最後の打者:川島慶三(サヨナラ右前安打)

 3連勝のあとに連敗したが、第6戦は1点を追う9回1死から内川聖一が起死回生の同点ホームラン。その後は守護神・サファテが3イニングを投げ、サヨナラ勝ちを呼び込む。

「自分のすべてを使い果たして疲れ切っていた。愛すべき仲間たちが必ず点を取ってくれると信じていたよ」(サファテ)

 チームのために身を粉にした守護神の奮投が、2年ぶりの日本一をもたらした。

【次ページ】 甲斐キャノンがMVPだった2018年。

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