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無能な強化担当に、経験不足の監督。
マンUに残された唯一の方法とは。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byUniphoto Press
posted2019/10/27 11:00
アグレッシブなスタイルでマンU復権を目指すスールシャール監督。しかし結果が出ず、厳しい風当たりにさらされている。
アッレグリがフリーの立場にいる。
スールシャールを見切り、サー・アレックスの人脈を解体するのなら、マッシミリアーノ・アッレグリを招聘すべきだ。9月の当コラムでもお届けしたように、彼は状況に応じたプランを練りあげる一流の戦略家だ。現在フリー。交渉にも邪魔は入らない。
いずれにせよ現状をスルーせず、なんらかの手を打たなくてはならない。莫大な借財でユナイテッドを買収したグレイザー・ファミリーは、前述したスポンサー契約などで10億ポンド(約1400億円)を超える利益を手にし、それでいてクラブの借金がまだ5億ポンド(約700億円)も残っている。
この、不条理こそが諸悪の根源だとしても、彼らはユナイテッドを売らず、ウッドワードの財務的な手腕を高く評価している。
できることはただひとつ。監督、コーチ陣の入れ替えしかない。