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柴崎所属デポルが3部降格危機。
名門を縛るリーグ優勝の記憶。
posted2019/10/19 08:30
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Getty Images
柴崎岳が所属するスペイン2部のデポルティーボが泥沼の状態に陥っている。第10節終了時点で9試合勝利から遠ざかっており、1988年以降初めて3部リーグ降格圏内にまで沈んでいるのだ。クラブはフアン・アントニオ・アンケラ監督を解任するもファンの失望は大きく、今季の昇格は不可能との声が圧倒的だ。
ア・コルーニャの街を歩いていて耳にするのは厳しい批判ばかりだ。そもそもこの地の人々のプライドは非常に高い。20年前の栄光の記憶が今もしっかりと生き続けているからだ。'99-'00シーズン、デポルはクラブ史上初のリーグ優勝を成し遂げた。現チームの先発11人はわからずとも、当時の優勝メンバーならそらで言える人は多い。サッカーファンでなくとも栄光の記憶をありありと誇らしげに語り、言葉の端々にデポルはリーガのエリートなんだというプライドがのぞく。