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元浦和監督フィンケが土台を築いた、
好調フライブルクの独自性とは。 

text by

中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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photograph byUniphoto Press

posted2019/10/18 11:40

元浦和監督フィンケが土台を築いた、好調フライブルクの独自性とは。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

かつて矢野貴章も所属した経験のあるフライブルク。ブンデス1部の舞台で独自性を貫いている。

リスペクトと継続性を大事に。

 他にもルーカス・ヘーラーは2部リーグのザントハウゼンから獲得した無名選手だが、いまでは欠かせない戦力となり、昨シーズンにはバイエルン相手に2ゴールを挙げる活躍を見せた。

 ホッフェンハイムで伸び悩んだビンチェンツォ・グリフォはフライブルクで羽ばたき、イタリア代表に招集されるまでになった。本当に多くの選手が、このクラブで実力を磨き上げ、出場機会をつかみ、確かなキャリアアップに成功しているのだ。

 自分たちの哲学をしっかりと作り上げ、その信念を見失わずに、どんなときも地に足のついた姿勢を崩さず、互いにリスペクトを持ちながら、継続性を大事にして、じっくりと入念に仕事をしていく。

 実直に、誠実に、知恵を振り絞って、我慢強くチャレンジしていく。CL出場権を掴むのは厳しいだろう。でも、EL出場権ならひょっとしたら手が届くかもしれない。そんなフライブルクの戦いぶりを今後も注目して追いかけたい。

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フライブルク
フォルカー・フィンケ

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