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外国人フォトグラファーが切り取る
ラグビーW杯開幕とジャパンの躍進。
text by
涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph byCameron Spencer/Getty Images
posted2019/10/04 21:00
日本代表に花道で送られるアイルランドの選手たち。スポーツマンシップに溢れるシーンだが、やはり敗戦後の表情は暗い。
トライの重み、落胆する姿。
9月21日 東京スタジアム
プールC/フランスvs.アルゼンチン
激闘となった強豪同士の対戦で、フランスのガエル・フィクーがトライを決めた瞬間。選手が一斉にラインに集まっており、選手の躍動感があふれている。なんとしてもひとつのトライを取るために飛び込もうという選手の気持ちと、それをなんとしても阻止しようとする相手選手の気持ちが見事に重なったシーンでもある。トライの重みが伝わってくる。
9月28日 小笠山総合運動公園エコパスタジアム
プールA/日本vs.アイルランド
日本がアイルランドを破り、前回大会で南アフリカを撃破した際と同様の衝撃を世界中に与えた。日本代表が勝つとは誰も予想していなかったが、ピッチサイドで見ていてもセットプレーやボールの扱いでアイルランドを完全に上回っていた。
ノーサイドの笛が鳴った瞬間、日本代表の選手たちは大騒ぎに。日本のレメキ ロマノ ラヴァが歓喜の雄たけびをあげ、その手前でアイルランドの選手が倒れこみ落胆を隠せない様子は、アイルランド代表チームだけでなく、アイルランド国民全体を表す姿のように思えた。