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外国人フォトグラファーが切り取る
ラグビーW杯開幕とジャパンの躍進。

posted2019/10/04 21:00

 
外国人フォトグラファーが切り取るラグビーW杯開幕とジャパンの躍進。<Number Web> photograph by Cameron Spencer/Getty Images

日本代表に花道で送られるアイルランドの選手たち。スポーツマンシップに溢れるシーンだが、やはり敗戦後の表情は暗い。

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涌井健策(Number編集部)

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui

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Cameron Spencer/Getty Images

 日本代表の躍進もあり、開幕前の予想を超えた盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ。アジアで初開催となる4年に1度の楕円球の祭典には、海外からも数多くのファンが駆けつけ、スタジアムで、街のパブで母国の代表に声援を送っている。

 その激闘の様子を伝えるために海外メディアのジャーナリストやフォトグラファーも日本で取材を続けているが、彼らはこの大会をどのようにとらえているのだろうか?

 NumberWebでは大会期間中、世界的なフォトエージェンシーであるGetty Images(ゲッティイメージズ)が撮影した膨大な写真の中から、カメラマン本人がセレクトした作品を中心に紹介。試合をもっとも近くで見ているフォトグラファーが心を動かされた瞬間や、テレビ画面からは伝わらない大会の盛り上がりを伝えていく。

 第1回目のカメラマンは、Getty Imagesのチーフフォトグラファーであるキャメロン・スペンサー氏。オリンピック4大会、サッカーW杯2大会、そしてラグビーW杯は3大会取材をしているベテランで、2016年世界報道写真展のスポーツ部門で2位に輝いている。

 開会式、日本対アイルランド戦など重要な試合を追い続けるスペンサー氏のコメントとともに写真をお送りする。

結果だけでなく選手の感情を。

9月20日 東京スタジアム
プールA/ロシアvs.日本

 日本との開幕戦でトライを決めたロシアのキリル・ゴロスニツキー選手(左)がチームメイトと喜びを分かち合う瞬間。選手たちのリアルな感情が伝わってくる。フォトグラファーとして、試合結果を伝えるシーンを切り取るだけでなく、選手たちの喜びと悲しみのどちらも切り取ることはとても大事にしていることである。

 このトライは、ロシアのラグビーワールドカップにおける史上初のトライ、そして2019年ラグビーワールドカップの初トライにもなった。

【次ページ】 トライの重み、落胆する姿。

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