オリンピックへの道BACK NUMBER
高橋大輔のスケーターとしての核。
「生涯、滑っていたいですよね」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKyodo News
posted2019/10/07 08:00
現役復帰後もアイスショーなど幅広く活躍していた高橋。来年からはアイスダンスに軸足を置く。
2020年からフロリダが拠点に。
スケートがこれからもできて、しかも自分のスケートを広げていける、可能性に挑み続けることができる喜びがあるようだった。
2020年から、本格的に高橋と村元は練習を始める。コーチはマリーナ・ズエワ。彼女のいるアメリカ・フロリダを拠点とする。2022年の北京五輪出場を目標とする。
シングルの選手としてリンクに上がるのは、今年12月に行なわれる全日本選手権が最後となる。
「アイスショーでは1人で滑ることもするので、シングルを一切しないことはないです」
ただ、競技の世界では、今年をもって終止符を打つ。
そこに寂寥の感はある……同時に、その先に広がる、今までにない世界がある。
スケートがとことん好きで、その可能性を心から信じるスケーターの、1つの区切りと、新たなスタートへ向けた時間が始まる。
高橋大輔は、高橋大輔だ。
これからも変わらず、進んでいく。