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「肉体改造」で来年はバキバキに?
高橋大輔がダンスで表現したいこと。 

text by

野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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photograph byAsami Enomoto

posted2019/10/01 19:00

「肉体改造」で来年はバキバキに?高橋大輔がダンスで表現したいこと。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

2人での本格的な練習の始動は来年1月。米・フロリダのマリーナ・ズエワのもとに拠点を移してからとなる。

逆リフトを「やっちゃいます?」

 村元は言う。

「(逆リフト)やっちゃいます?  いいかも知れない。男性がリフトする場合でも、女性がちゃんと筋力をつけていないと男性が重く感じちゃうので、私も鍛えないといけません。そういう意味で、逆リフトも有り得るかもしれません(笑)」

 一方で、シングルよりも広い世界も見えつつあるという。

「お互いの力が合わさった時のスピード感は、1人で滑っていると感じられないものでした。カーブでの身体の傾きも、1人では倒し切れないところまで行けるので、1人では感じられない世界観があると思います」(高橋)

「アゴが外れてました」

 村元も2014年にシングルから転向し、ダンスの経験は浅いが、2018年世界選手権では日本歴代最高位の11位を記録した。ダンス歴に関わらず、上位を目指すことは夢では無い。村元は言う。

「大ちゃんの音の捉え方や腕や身体の動かし方というのは、ダンスにそのまま生かせるものです。しかもエッジのブレがなく、エッジワークの良さは、ダンスでこそ一層生かせると思います」

 マリーナ・ズエワが所属するコーチチームは、バンクーバー五輪、ソチ五輪、平昌五輪と3大会連続で教え子をメダルに導いてきた、アイスダンス界でもトップのコーチチーム。

 そのズエワが、高橋が村元と組むという報告を受けて、絶賛したという。

「私がマリーナに言ったら、『え、ダイスケ?』と言って、アゴが外れてました。でもすぐに『絶対に良いわよ』って言って、喜んでくれました」

 来季から競技に参加。2シーズン目に待ち構えるのは2022年北京五輪だ。

【次ページ】 五輪を大きな目標の1つに掲げる。

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