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「肉体改造」で来年はバキバキに?
高橋大輔がダンスで表現したいこと。
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2019/10/01 19:00
2人での本格的な練習の始動は来年1月。米・フロリダのマリーナ・ズエワのもとに拠点を移してからとなる。
五輪を大きな目標の1つに掲げる。
「アイスダンスを始める時に、競技者としてやるにあたり、五輪を(目標に)掲げることはすごく大事なことです。簡単なことではないのは承知の上で、大きな目標の1つとして掲げて目指して一丸となってやるべきじゃないかと、2人でやるとなった時に、一緒に決めました」
そう高橋が宣言すると、村元も言葉を添えた。
「目標は大きく、目指せるのであればオリンピックを目指していきたいです」
どんなアイスダンスカップルを目指したいのか。
「まずはパッション系じゃないですか。顔もお互いラテン系というか、濃いめなので。でも色んな世界観が出せるカップルにはなりたいですね」と高橋が言うと、村元もそれに応える。
「自分達の個性を出して、自分たちの世界を造り上げていくことです」
競技かプロかという境目をなくす。
昨季、現役復帰した時に「表現者として生きていきたい」と言っていた高橋。アイスダンスは彼にとってどんな位置づけになるのか。
「僕としては、競技かプロかという境目をなくしているので、競技者としてオリンピックを目指すことも表現者であることも、違いがないんです。形としては競技者になるし、勝たないと五輪には行けないので順位は意識していきたいと思います。大きな最終目標は2022年です」
何度も「2022年」という言葉を繰り返す。トリノ、バンクーバー、ソチと3大会で終わりではない。高橋は再び、五輪の舞台を目指す。第二章が始まった。