1500安打以上の名捕手と優勝回数。

＜捕手として1000試合以上出場し、1500安打以上を打った選手。試合は捕手としての出場数。優は、その選手が捕手をメーンポジションに出場した年のチームのリーグ優勝回数＞

野村克也（南海・ロッテ・西武）
2901安打2921試合・優6

谷繁元信（横浜・中日）
2108安打2963試合・優5

古田敦也（ヤクルト）
2097安打1959試合・優5

阿部慎之助（巨人）
2131安打1666試合・優7

木俣達彦（中日）
1876安打1998試合・優2

伊東勤（西武）
1738安打2327試合・優14

　ちなみに田淵幸一（阪神・西武）は、1532安打を記録しているが、捕手としては944試合とわずかに及ばない。捕手としてだけでなく、打者としてもチームに貢献するような「打てる捕手」が長くプレーするチームは、長年優勝争いに顔を出す強豪になるのだ。

「強いチームに打てる捕手あり」

　各球団が鉦や太鼓で「打てる捕手」を探そうとするのもうなずける話だ。

一塁コンバート後の正捕手は小林。

すべての写真を見る（2枚）

　阿部慎之助は2014年を最後に一塁にコンバートされ、以後は小林誠司が正捕手のマスクを被っている。しかし阿部が本塁を守らなくなった巨人は、昨年まで優勝することはできなかった。

　今年、巨人はようやくリーグ優勝したが、これを見ても「捕手・阿部慎之助」の存在がいかに大きかったかがわかる。

【次ページ】　パ連覇の西武でも森友哉が成長。