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サッカー代表をラグビー基準で選出!
森保Jのリーチ マイケルは誰だ?
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byGetty Images
posted2019/09/12 20:00
リーチ マイケル(左)のように攻守にわたって貢献しそうな外国人Jリーガーといえば? 前線には好調なディエゴ・オリヴェイラを選出。
岳とコンビを組むのは……。
中盤に目を移すと、ボランチの一角は柴崎岳が確固たる地位を築いている。コパ・アメリカではキャプテンマークを巻いた彼が、司令塔役をこなす反面、その相棒として敵のボールを奪い取るハードワーカータイプは、なかなかレギュラーが定まっていない。
そこで、「柴崎の横に彼がいたら」と想像してしまうのが、鹿島アントラーズのレオ・シルバだ。ピンチをいち早く察知してマイボールにしてしまうボールハント能力は、来日から6年半で実証済み。献身的な守備だけでなく、技術と走力を活かして攻撃でも違いを生み出せる。
まさに“森保ジャパンのリーチ マイケル”になり得る存在だ。
大迫との2トップも見たい!
2列目に関しては主力に定着している中島翔哉、南野拓実、堂安律に加えて、久保建英、伊東純也、三好康児、安部裕葵ら伸び盛りの若手、さらには原口元気、乾貴士らロシアW杯組もいる最も人材豊富なポジション。日本人選手だけでも、不安はない。
むしろ心配なのは、大迫勇也という絶対的なエースに次ぐ存在が定まらない1トップの人材だ。ここに欲しいのが、J1の得点ランクトップタイを走る来日4年目、FC東京のディエゴ・オリヴェイラだ。
相手を背負ってボールを収めても良し、スピードを活かして相手の背後に走っても良し。守備でも手を抜くことがなく、味方とのコンビネーションで崩すこともできるから、大迫のバックアッパーに留まらず、大迫と2トップを組ませてもおもしろいだろう。
このほかにも、ウェリントン(ヴィッセル神戸)の高さはアジア予選で使えるぞとか、J2まで視野を広げればクリスティアーノ(柏レイソル)のFKは代表でも武器になるぞとか、“多国籍サムライブルー”を考え始めたら止まらない。
妄想は、自由だ。帰化してもらわないかぎり、Jの優良助っ人を日本代表に加えるのが不可能なことはわかっている。ならば、「日本代表vs.Jリーグ外国人選抜」の強化試合なんてどうかと、新たな妄想がスタートしてしまうのでした。