サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
サッカー代表をラグビー基準で選出!
森保Jのリーチ マイケルは誰だ?
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byGetty Images
posted2019/09/12 20:00
リーチ マイケル(左)のように攻守にわたって貢献しそうな外国人Jリーガーといえば? 前線には好調なディエゴ・オリヴェイラを選出。
GKは来日5年目のポーランド人。
まずは最後尾のGKからスタート。9月5日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦、同10日のW杯2次予選のミャンマー戦に臨んだ日本代表には、川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエルの3人が招集された。
先のコパ・アメリカでは、大迫敬介がチリとの初戦でA代表デビューを果たしたものの、2戦目以降は川島が先発出場。安定感ある守備を披露したが、W杯3大会連続出場中の守護神は、36歳になった。パラグアイ戦とミャンマー戦で先発した権田もベテランの域に入っている。現在、Jリーグの多くのクラブが外国人選手を正GKに据えており、最も世代交代が遅れているポジションと言えるだろう。
そこでメンバーに加えたいのが来日5年目、ジュビロ磐田のカミンスキーだ。至近距離からのシュートに対する反応の速さ、セービング技術の高さ、ポジショニングの正確さは、Jリーグ随一。2017年にはJリーグ優秀選手賞も受賞している。ポーランドU-21代表の選出歴はあるものの、A代表での国際Aマッチ出場歴はない。28歳の彼が日本代表に加われば、川島に万が一のことがあっても安心してゴールマウスを任せられるはず。
ADVERTISEMENT
3年後のカタールW杯に向けて、27歳のシュミット・ダニエルとのハイレベルな正GK争いも期待できる。
攻撃的SBがW杯予選で大活躍?
続いて最終ラインを見てみよう。
センターバックはロシアW杯でレギュラーを務めた吉田麻也&昌子源に加えて、20歳の冨安健洋がぐんぐん成長中。植田直通も含めて、日本人だけでも選手層には十分厚みがある。
一方、サイドバックは右の酒井宏樹、左の長友佑都を脅かす存在が、なかなか現れない。所属先のボローニャ(イタリア)と同じく、冨安を右サイドバックに回す手はあるが、より攻撃的なタイプのサイドバックも1枚は欲しいところ。
そこで思い浮かぶのが来日5年目、清水エスパルスのエウシーニョ。サイドバックながら、川崎フロンターレ時代には4シーズンで計20得点を記録。清水でも、神出鬼没な攻撃参加は健在で、チームに欠かせない戦力となっている。特に、相手に“ベタ引き”される展開も多いW杯アジア予選では、彼のような交代カードがあると、攻撃にアクセントが加わるだろう。