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B・ハーパーとM・マチャド。
超大型契約で賑わせた2人の明暗。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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photograph byGetty Images

posted2019/08/31 10:00

B・ハーパーとM・マチャド。超大型契約で賑わせた2人の明暗。<Number Web> photograph by Getty Images

移籍前のハーパー(左)とマチャド。ともに開幕前のFA市場を賑やかしたが、移籍後は明暗が分かれた。

「10月」に大暴れしたレジー・ジャクソン。

 前にもこんな選手がいたな、と考えていたら、レジー・ジャクソンの名が浮かんできた。

 両者のスタッツは、驚くほど似ている。

‘12年にデビューしたハーパーは、'19年8月26日までに1053試合に出場し、212本塁打、614打点、982三振を記録している。通算打率は2割7分6厘。

 1967年にデビューしたレジー・ジャクソンは、'74年のシーズン中に1053試合出場を果たしている。そこまでの数字は、217本塁打、622打点、970三振、打率2割6分9厘。

 瓜ふたつの成績ではないか。ちがいがあるとすれば、ジャクソンが「ミスター・オクトーバー」と呼ばれるほどポストシーズンで大暴れしたのに対し、ハーパーが4度の地区シリーズで76打数16安打、5本塁打という寂しい結果しか残していないことだろう。

 果たして今季、ハーパーには汚名返上の好機が訪れるのだろうか。彼を擁するフィリーズ(現在、ナ・リーグのワイルドカード争いで3位)は、カーディナルスやカブスに追いついてポストシーズンに進出できるのだろうか。きわどい争いがつづきそうだが、逆にいうと、ここはハーパーの勝負強さを見極められる恰好の場かもしれない。

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