成功率100％の盗塁王はまだいない。

　山田が達成しうる偉業として、シーズン盗塁成功率記録という可能性もある。

＜シーズン20盗塁以上の盗塁成功率10傑＞
1.山田哲人 2019年（ヤクルト）
28盗塁0盗塁死／成功率1.000（継続中)

1.松井稼頭央 2001年（西武）
26盗塁0盗塁死／成功率1.000

1.仁志敏久 2002年（巨人）
22盗塁0盗塁死／成功率1.000

4.御園生崇男 1942年（阪神）
24盗塁1盗塁死／成功率.960

5.広瀬叔功 1968年（南海）
44盗塁2盗塁死／成功率.957

6.イチロー 2000年（オリックス）
21盗塁1盗塁死／成功率.955

6.松井稼頭央 1995年（西武）
21盗塁1盗塁死／成功率.955

6.河埜和正 1979年（巨人）
21盗塁1盗塁死／成功率.955

9.川島慶三 2008年（ヤクルト）
20盗塁1盗塁死／成功率.952

10.張本勲 1969年（東映）
20盗塁1盗塁死／成功率.952

　このままいけば、20盗塁以上で盗塁成功率が10割だった例は2001年の松井、2002年の仁志敏久に次いで今年の山田が3例目となる。

　ただ成功率100％の松井、仁志ともに、盗塁王にはなっていない。盗塁成功率100％で盗塁王になれば、山田哲人が史上初となる。

MLBを上回るレベルの記録に。

　ちなみにMLBではシーズン20盗塁以上で盗塁成功率100％は以下の5例である。

チェース・アトリー 2009年（フィリーズ）
23盗塁0盗塁死／成功率1.000

アルシディス・エスコバー 2013年（ロイヤルズ）
22盗塁0盗塁死／成功率1.000

ケビン・マクレイノルズ 1988年（メッツ）
21盗塁0盗塁死／成功率1.000

クインティン・ベリー 2012年（タイガース）
21盗塁0盗塁死／成功率1.000

ポール・モリター 1994年（ブルージェイズ）
20盗塁0盗塁死／成功率1.000

　このまま失敗しなければ、山田哲人は、MLBの記録をはるかに上回る記録を樹立することになる。

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