酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
山田哲人が走って挑む歴史的偉業。
連続成功の次は100%の盗塁王を!
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2019/08/27 11:30
山田哲人の打率は8月26日時点で.282。4度目のトリプルスリーこそ難しそうだが、今季はぜひ盗塁に注目したい。
連続盗塁成功記録「33」が史上1位。
2018年8月22日の広島戦の8回に盗塁を試みて、會澤翼に二塁で刺されたのを最後に、山田は盗塁死を喫していないのだ。
2019年8月21日の広島戦では、1回に盗塁を試みてアウトの判定。しかし小川監督がすかさずリクエストして判定が覆り、まさに薄氷を踏むような形で連続成功記録がつながった。そして23日の阪神戦でも盗塁を決めて、記録を「33」に伸ばした。
<連続盗塁成功5傑>
33 山田哲人(ヤクルト)
2018~2019年(継続中)
32 福田秀平(ソフトバンク)
2011~2015年
31 広瀬叔功(南海)1964年
29 呉昌征(巨人)1943年
27 飯田哲也(ヤクルト)1992年
23日の盗塁で、山田は連続成功でNPB史上単独1位になった。山田はシーズンをまたがないシーズン連続記録でも「28」となり、南海の広瀬叔功の「31」にあと「3」と迫っている。
イチローはMLBで史上2位の記録。
ちなみにこの記録、MLBだとどんな選手がいるんだろうか? なおNPB、MLBともに「盗塁死(刺)」を公式に記録していない時期があるので、この期間の数字は除外している。
<MLBの連続盗塁成功5傑>
50 ビンス・コールマン(カージナルス)
1988~1989年
45 イチロー(マリナーズ)
2006~2007年
40 ティム・レインズ(ホワイトソックス)
1993~1995年
39 ジミー・ロリンズ(フィリーズ)
2007~2008年
38 デービー・ロープス(ドジャース)
1975年
1位はビンス・コールマン、そして2位にイチローが入っている。イチローも際立って盗塁成功率が高い選手で、「45」はア・リーグ1位だ。