日々是バスケBACK NUMBER
日本バスケはW杯で新しい時代へ……。
夢を諦めなかった2人と代表の仲間達。
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byKenzaburo Matsuoka/AFLO
posted2019/08/21 11:40
(写真左から)エルマン・マンドーレ アシスタントコーチ、フリオ・ラマス ヘッドコーチ。(後列左から)竹内公輔、渡邉飛勇、ファジーカス ニック、八村塁、張本天傑、竹内譲次。佐古賢一アシスタントコーチ。(前列左から)安藤周人、比江島慎、ベンドラメ礼生、篠山竜青、馬場雄大、田中大貴。8月12日のNZ戦にて。
日本代表として史上最強のチームが完成!
富山の奥田中学で八村の2年先輩だった馬場は、「塁の活躍がかなり刺激になっている。正直僕をここまでつれてきたのも塁」とまで言っていた。
比江島は昨シーズン、オーストラリアに渡り、NBLブリスベン・ブレッツと契約もしている。限られた出場機会で、結局シーズン途中での契約打ち切りという苦い経験だったが、それでも海外に出たことはプラスになったと断言する。
今回、W杯を戦う日本代表チームは間違いなく、歴代最強チームだ。
それは八村や渡邊が古い常識を壊したからであり、チームメイトと共に新しい日本バスケ界の常識を作り出したから可能になったことだ。
日本は、強豪ひしめく世界の中ではまだまだひよっこだ。それでも、ようやく世界の舞台に飛び出す準備が整った。
初戦は9月1日、対トルコ。
同グループにはトルコ、チェコ、そしてアメリカと強豪がひしめく。それでも、最初から無理だと決めつけることなく、本気で倒すために挑みにいく。
それだけが、今の常識を変えていく唯一の方法だから。