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韓国のC・ロナウド訴訟騒ぎへの反応。
イタリアでは「W杯の誤審を忘れない」。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byUniphoto Press
posted2019/08/06 17:30
地元では圧倒的な人気を誇るクリスティアーノ・ロナウド。韓国での欠場騒動が大騒ぎになっている。
ユーベは粛々とできうる限りのことをした。
試合後の会見で、サッリ監督が「チームドクターとロナウド本人と話し合って欠場を決めた」と語った通り、ユベントスは粛々とできうる限りのことをした。
「抗議文書を送ってきたKリーグ会長へ(ユーベの)アニェッリ会長が毅然と反論した書簡は本物だ。(入手したロイター通信に)私が確認した。ユベントス側に落ち度はない」
シンガポールと南京、上海、そしてソウルを巡ったユベントスのアジアツアーは大成功に終わった。3会場で計16万7000人の観客を集め、平均満席率は過去最高の97%を記録。上海に設置した「ユベントス・ビレッジ」にも数千人が詰め掛け、アウェー用ユニフォームのワールドプレミアに熱狂した。
少なくとも、ユーベはC・ロナウドという大事な看板商品をプロテクトしながら、アジア市場で好感度を上昇させ、高収益を上げるという当初の狙いを十分に達成した。
ユベントスは正真正銘のプロ集団だ。
法務部と顧問弁護士には世界的スーパーエリートが揃っている。彼らは訴訟をちらつかせたぐらいで、いちいちビビるような弱腰ではない。
C・ロナウドもユベントスも、欧州制覇という大願の前に後ろを見ている暇はないのだ。
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