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今季ブンデスは日本人選手が受難。
でも大迫勇也はクラブで絶大な信頼!
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2019/08/04 11:40
万能型フォワードとしてブレーメンの地でも高評価の大迫勇也。今季も欠かせない主力として存在感を見せそうだ。
朝から冷蔵設備が全部ビール!?
悠久の古都ブレーメンのベーザー・シュタディオンへ赴くのが、楽しみになってきました。ちなみに日本でもお馴染みのドイツビール『ベックス(Beck's)』はブレーメンが本社の、とっても美味しいピルスナービールです。
僕の住むフランクフルトは、イギリス・ロンドンなどと同様にヨーロッパ全土の熱波の影響を受け、今夏2度目の酷暑に苛まれています。
ドイツのスーパーの飲料品売り場には冷蔵設備が少なく、常温販売が基本ですが、一部店舗では小さな冷蔵設備に水や清涼飲料を置いて提供するところもあります。
僕の近所のスーパーもその類いなのですが、猛暑を記録したある日はなんと、朝から店員さんが冷蔵施設の中身をすべてビールに移し替えているではありませんか。さすがはビール大国! ニーズを分かっていらっしゃる。
ビールを愛している僕としては手厚いサービスですが、「なんで水を冷やさないんだよ」と承服しかねている方もいるかもしれませんね。
テレビでの親善試合、小柄な日本人。
そんなこんなで近所の行きつけのバーに行ったら、女性店主に捕まりました。
「あなた、最近顔を出していなかったわね。何してたのよ? まあ、いいわ。とりあえずビールでも飲みなさい」
このバーのビールは1年中キンキンに冷えているから大好き。テレビにはミュンヘンで開催されている親善試合が映っていて、トッテナムと対峙しているレアル・マドリーが劣勢の後半、一気に6枚替えしたなかに、小柄な日本人を見つけました。
しかし、このバーの住人は誰も気づかず。僕もあえて「タケフサ・クボ」には言及せず。そろそろ始まるヨーロッパ・サッカーシーンの本番に思いを巡らせました。