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<NBA2018-2019>
八村塁「僕は何でもできるから」
posted2019/07/31 15:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Yukihito Taguchi
NBAドラフト1巡目9位で指名され、日本バスケ界の歴史を塗り替えた21歳の才能。その言葉には、世界最高峰リーグでプレーするプロ選手としての自信と自覚が既に備わっていた。(Number983号掲載)
夏のラスベガスは、太陽がギラギラと照り付け、乾いた熱気が身体を包み込む。“ストリップ”と呼ばれる街の繁華街には、ピラミッドを模したホテルや、本物の半分のサイズの自由の女神やエッフェル塔、3分の2サイズの凱旋門などが立ち並び、街全体がレプリカの世界のようでもある。
そんな街で、八村塁はNBA選手としての第一歩を踏み出した。NBAチームを持たないラスベガスの人たちにとって、毎年7月に行われるNBAサマーリーグは、NBA選手のプレーを生で見ることができる貴重な機会だ。若手選手や未契約選手たちがアピールするために行われる、言ってみれば練習試合なのだが、それでもリーグに所属する全30チームが集う本格的な大会。今年は中国代表とクロアチア代表も加わり、32チームで行われた。