SCORE CARDBACK NUMBER
レブロンが示した新しいお手本。
移籍はキャリア構築を最優先に。
~受け身ではなく、選手の意志で~
posted2019/08/02 15:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
例年以上にNBAの移籍ニュースが賑やかな7月だった。数が多かっただけではなく、スーパースター級の選手の移籍が多かったことで、リーグも一変した。何しろ、'18-'19シーズンのオールNBAチーム15人のうち6人、オールスター選手27人のうち8人が新たなチームに移ったのだ。
移籍した中には、つい先日ラプターズで優勝し、NBAファイナルMVPに選ばれたばかりのカワイ・レナードもいた。故郷LAを拠点とするクリッパーズとFA契約。自らが移籍しただけでなく、同郷で、サンダーにいたポール・ジョージを誘い、クリッパーズがジョージをトレード獲得するきっかけを作った。以前からトレード志願していたアンソニー・デイビスは、念願かなってペリカンズからレイカーズにトレード。ケビン・デュラントも、3年で2回の優勝を果たしたウォリアーズを離れてネッツに移り、そのネッツには、デュラントと親しいカイリー・アービングもセルティックスから移籍。ジョージのトレードで再建に向かうサンダーは、残されたスター、ラッセル・ウェストブルックの意思をくんでロケッツにトレードで出した。