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長谷部は始動、香川の移籍はどこに?
「寂しいよ。シンジは英雄なんだぜ」
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2019/07/07 17:00
昨季途中にベシクタシュへ期限付き移籍していた香川真司。新シーズンの所属先はいつ決まるのか。
去就が決まらない日本人選手たち。
現在、ブンデスリーガで戦う日本人選手の多くは、苦闘の最中にあります。
アイントラハトの長谷部誠は昨季キャリアハイと言えるシーズンを過ごし、ブレーメンの大迫勇也もケガに苛まれながらもチームの主力として活躍しました。
一方、香川はシーズン途中にベシクタシュへ期限付き移籍し、現在は他クラブへの移籍を模索している状況です。2部降格を喫したハノーファーの原口元気、浅野拓磨は今後の去就が決まらず、同じく2部に降格したニュルンベルクの久保裕也はすでにレンタル元のヘント(ベルギー)へ戻りました。アウクスブルクからフォルトナ・デュッセルドルフへレンタルしていた宇佐美貴史も、Jリーグのガンバ大阪へ帰還しています。
2部に目を移すと、ホルシュタイン・キールの奥川雅也はレッドブル・ザルツブルクへ戻ってさらなる飛躍を期しますが、1部返り咲きを果たせなかったハンブルガーSVの酒井高徳、伊藤達哉、そして負傷で長期欠場を強いられたグロイター・フュルトの井手口陽介は、他クラブへの移籍が取り沙汰されています。
おそらく2部で来季も同じチームで戦うことを確約されているのはザンクト・パウリの宮市亮くらいかもしれません。
清々しい空気感に包まれるドイツの夏ですが、新シーズンの日本人ブンデスリーガーはどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。不安と期待が入り混じりながらも、今季もドイツのサッカーシーンを追いかけたいと思います。