ゴルフPRESSBACK NUMBER
全米OPで意外な好スコアが続出。
ローズ、マキロイ、ケプカ、松山。
posted2019/06/14 16:30
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph by
Getty Images
今年の全米オープンは、本来なら、ブルックス・ケプカの3連覇なるか、それともタイガー・ウッズのメジャー16勝目が達成されるか等々、明るい話題が多いはずだった。
だが、開幕前は、選手も大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)も、そして世界のメディアも、晴れ晴れした表情になり切れない事情があった。
USGAは「真のチャンピオン」を選び出すために全米オープンの舞台に最難関のコース設定を施してきた。それが「難しすぎるコース」だという声は90年代から聞かれていた。
だが、ここ5、6年は「アンフェアなコース」「アンプレアブルなコース」だという激しい批判や不平不満が大勢の選手たちから噴出。「ボイコットを考えていた」と明かした選手たちもいたほどだった。
開始前はコースに文句を言っていたマキロイが。
一方、一昨年も昨年も快勝し、今年は3連覇に挑もうとしていたケプカは「言い訳は聞きたくない。フェアウエイとグリーンを捉え、戦うに足るプレーをしていれば、何の問題もない」と言い放ち、米メディアはこぞって「ケプカの強気な『戦うに足る』発言」を取り沙汰した。
そんな中、批判派の急先鋒的な存在であるローリー・マキロイは「もう一度、USGAにチャンスをあげよう。今年(コース設定が)うまくできなかったら(もはや)問題だ」と開幕前から言っていた。
だが蓋を開けてみれば、初日のマキロイはパットが冴え、3アンダー、68で8位タイ発進。「グッドスタートが肝心だ。全米オープンで求められることをした。1ホール目でボギーを叩いたが、残り17ホールで4つ伸ばし、ノーボギー。いい仕事ができた」とご満悦の様子だった。