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鹿島が鬼門とするACLラウンド16。
三竿、優磨が求める「もっと我を」。 

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池田博一

池田博一Hirokazu Ikeda

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posted2019/06/17 08:00

鹿島が鬼門とするACLラウンド16。三竿、優磨が求める「もっと我を」。<Number Web> photograph by Getty Images

グループステージ最終節、伊藤翔の2ゴールで決勝T進出を決めた鹿島。三竿健斗ら主力が復帰し、広島との日本勢対決を迎える。

2人が口をそろえる“我を出すこと”。

「見ていてチームに活力を与えるプレーが少ないと感じる。テンション高くやれている選手が少ない。健斗(三竿選手)だったり、自分だったりがもう少しやっていかないといけない。単純にシュートが少ないですよね。ガツガツ感だったり、自分がやり過ぎなのかというのもありますけど、外から見ていて自分がガツガツやっているのは間違いじゃなかったなと改めて感じた。

 海外の選手を見ていても、そう思った。ピッチ内では分からなかったけれど、外から見ていて相手が嫌がるプレーというのを感じることができたので。もっともっと“我”を出して、個性を出していきたいと思います」

 ガツガツ感。FWであれば、ゴールに貪欲に向かう姿勢を問われる。それを分かりやすく示してくれる存在は、いつも鈴木優磨だった。完全復帰を目指して徐々に練習の強度を上げており、戻ってきたときの存在感には期待が膨らむ。

 軸となるべき存在の2人が、“もっと我を出すことが必要”と口をそろえる。今のチームに、勝つためのギラギラ感が加わったとき、もうひと段階上のチームへとつながっていくだろう。

ラウンド16の相手は広島。

 昨季のラウンド16は、上海上港を相手に先手を奪って突破を決めた。第1戦では鈴木優磨が点を取り、三竿健斗が中盤でチームを引き締めた。ホーム&アウェイの戦いにおいてアドバンテージを持って戦うことは、2試合合計の戦いを有利に運ぶ。

 目の前の相手に対するボール奪取、幾度となくある球際での戦い、ゴールに向かった積極的なプレー。“一つひとつの場面で、すべて勝ってやる”というギラギラ感があれば、自ずとその“強い思い”が勝利へと導いてくれるだろう。

 今年の相手は広島だ。鹿島としてはACLで初の日本クラブとの戦いになる。

【次ページ】 昌子源「背中を押してくれた」

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