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結果より内容重視のアルゼンチン。
コパでメッシ頼みを卒業できるか? 

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藤坂ガルシア千鶴

藤坂ガルシア千鶴Chizuru de Garcia

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photograph byUniphoto Press

posted2019/06/15 12:00

結果より内容重視のアルゼンチン。コパでメッシ頼みを卒業できるか?<Number Web> photograph by Uniphoto Press

バルサと代表でのタイトル数を比べられるのが“風物詩”となってしまった。メッシは今度こそタイトルを手にできるか。

有望株とメッシ、アグエロの融合。

 と同時に、求められる「内容」を高めるためには、メッシ以外のキープレーヤーの台頭が待ち望まれる。

 これまでアルゼンチン代表はメッシを主軸とすることが課題とされてきた。だが、マスチェラーノやイグアインといったレジェンドたちが去り、新世代の選手たちにチャンスが与えられる今、チームは新しいキープレーヤーを必要としている。

 ビルドアップの中心となり、前後を安定させ、スペースを管理し、エスカローニ監督が「純粋なダイナマイト」と呼ぶ攻撃陣にチャンスを与える役目を果たす選手のことだ。

 その大役として期待されるのが、中盤のレアンドロ・パレデスとジョバニ・ロセルソだ。彼らが躍動することによって攻守にバランスがもたらされ、メッシとアグエロが前線で大暴れできる。

 ロシアW杯後、エスカローニ監督があえてメッシを含むレジェンドたちを招集せず、若い選手たちに積極的に出場機会を与えた理由のひとつが、まさにこの大役を担う存在の確認であり、新しいキープレーヤーたちを軸に基盤を作り、そこにメッシやディマリア、アグエロを投入してダイナマイトの破壊力を増強するのが理想形だ。

 今回のコパ・アメリカで、新生アルゼンチン代表はどこまでその理想形に近づくことができるのか。優勝候補ではないチームにとって、タイトル獲得よりも重要な課題はそこにある。
 

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