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批判の声が噴出する全米オープン。
松山英樹は難コースでも気にしない?
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byYoichi Katsuragawa
posted2019/06/13 10:30
ぺブルビーチでの初ラウンドが全米オープンとなる松山英樹。コースセッティングに動じる気配はない。
“あるがまま”にプレーすること。
全米オープンが前回、ペブルビーチで行われた'10年大会は天候不順もあって、グリーンの整備に苦労を要した。当地のポアナという種類の芝は、一日の生育が早いこともあって、選手が意図しない回転をボールに生むことが多い。
「でも、それを言ったら今年のメキシコ(2月のWGCメキシコ選手権)が一番ヤバかった。カップ1個分曲がるスライスラインが、カップ1個分フックしましたから。グリーンのメモを見てもスライスだったのに……」
思わず首をかしげたくなる経験も、積み重ねていけば立派にストレス耐性を養う材料になる。
“あるがまま”でプレーすることは、ゴルフにおけるもっとも重要な理念のひとつである。もちろんそこに、人の手が加わっていようとも。
「イライラしてもよくない。していない人はいないけれど、それをプレー中に言っても、口に出しても、マイナスなことしかないでしょう。……まあ、極論を言えば、あきらめる!(笑)」
そんな姿勢が、ゴルフの神様の目にどうか留まってはくれまいか。
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