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ウッズやケプカもグリーンに警戒心。
今年の全米OPは名門ペブルビーチ。
posted2019/06/12 17:30
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph by
Getty Images
今年の全米オープンの舞台は米カリフォルニア州の名門、ペブルビーチ・ゴルフリンクス。ペブルビーチといえば、2000年の全米オープンでタイガー・ウッズが2位に15打差を付けて圧勝した場所だ。
あのときウッズがマークした「65-69-71-67」の通算12アンダーは、大会初の2桁アンダーだった。初日の出だしから22ホール、ボギーを1つも叩かず、進んでいったウッズは、一人だけ別世界でプレーしているかに見えた。
あれから19年が経過した今年。ウッズに思い出のペブルビーチで再び全米オープンを制覇してほしいという期待が世界中のファンの間で高まっている。
4月のマスターズを制し、メジャー15勝目を挙げたウッズだが、翌5月の全米プロでは予選落ちを喫した。その全米プロの際は体調を崩していたが、すでに体調はすっかり回復し、全米オープン開幕を目前に控えた今は「体はとてもいい状態だ」と、ウッズは会見で笑顔で答えた。
「ペブルビーチの全米オープン」は19年前と今とでは、どう違うのか?
「僕自身のパワーは明らかにダウンしている。でも(クラブの進化によって)僕の飛距離はアップしている。だから、差し引きゼロで、基本的には何も変わらないよ」
19年前の再現へ、万全を期すウッズ。
ウッズは火曜日は練習ラウンドを行なわず、練習グリーンでパッティング・コンサルタントのマット・キーレンとパット練習に取り組み続けていた。とはいえ、5月23日にすでにコースの下見練習を行ない、準備は万端。
「あと1日、必要だ」
そう、残る1日、開幕前日の水曜日は練習ラウンドを行ない、仕上げるつもりだと言う。
「ペブルビーチは長くはないが、トリッキーでグリーンはとても小さい。そのグリーンが(晴天や風で)干上がれば、まったく異なる戦いを強いられる」