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新生なでしこ、W杯初出場は17人!
栄光を知る鮫島と宇津木の覚悟。
posted2019/06/08 12:00
text by
日々野真理Mari Hibino
photograph by
Getty Images
FIFA女子W杯フランス大会が幕を開けた。
なでしこジャパンは6月10日(現地時間)、アルゼンチンとの対戦から始まり、その後グループステージではスコットランド、イングランドと対戦する。
今大会に臨む、なでしこジャパンのメンバーは、23人中17人がW杯初出場。平均年齢はおよそ24歳と、出場国中2番目に若いチームだ。経験が少ない分、未知数な部分が多いが、大会期間中に成長をしていく可能性も大いにある。
「いよいよですね。たぶん緊張もすると思いますし、難しいこともあると思います。でも、W杯の舞台に立てることを楽しみながら、自分が持っているすべてをピッチで出したい。しっかり話し合って頭の中も整理して準備をしたうえで臨みたいけれど、あまり考えすぎてプレーが中途半端になってしまわないようにしないと……。とにかく思い切りやりたいです」
右サイドバックでプレーする清水梨紗は初めてのW杯を前に、笑顔で語った。
若手選手を支えるベテランの存在。
清水ら若い選手たちが「思い切りプレーできるようにしてあげたい」と話すのは、キャプテンの熊谷紗希を中心とした経験豊富な選手たちだ。
若手からは、「上の人が引っ張ってくれるのでありがたい。紗希さんが引っ張ってくれるし、サメさん(鮫島彩)がすごくみんなのことを気遣ってくれていて」という言葉を多く耳にする。
2011年ドイツ大会の優勝メンバーでもある鮫島彩は、'15年カナダ大会に続き、今回で3度目のW杯出場となる。'16年に高倉麻子監督体制になってからも継続的にこのチームに招集され、中心選手としてピッチ内外ともに重要な存在だ。
彼女自身も、「W杯という素晴らしい舞台に立てることの幸せは、やはりサッカーをやっている人間にとっては格別」と目を輝かせている。