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CL優勝で「クロップ帝国」時代誕生。
リバプールは成長の余地が大きすぎ。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byUniphoto Press

posted2019/06/10 10:30

CL優勝で「クロップ帝国」時代誕生。リバプールは成長の余地が大きすぎ。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

CL制覇後、リバプールの地に戻ってご機嫌のクロップ監督。リバプールは来シーズン以降も成長を遂げていきそうだ。

各ポジションに伸びしろがある。

「帝国」と表現しても差し支えないチームとはいえ、完成されたわけではない。あくまでも「誕生」したばかり。まだまだ伸びしろがある。

 昨今はサイドバックの重要性が大幅に増しているが、リバプールで攻撃に幅を持たせる役割を担うトレント・アレクサンダー・アーノルドとアンドリュー・ロバートソンは、現在20歳と25歳という若さ。チーム全体を見ても、欧州制覇を果たした決勝のスタメンは中盤のヘンダーソンとジョルジニオ・ワイナルドゥムの28歳が最年長。プレミアの「ビッグ6」のなかで主要メンバーの平均年齢が最も若い。

 今季は怪我に泣いた25歳のアレックス・オクスレイド・チェンバレン、 移籍1年目に適応に時間がかかったナビ・ケイタの両MFも、来季は貢献度アップが期待できる。

 1度目の「建国記念日」をもって、リバプールは主要タイトル獲得総数を42冠に伸ばし、国内トップに立っていたマンUと肩を並べた。目指すは、現在18回のリーグ優勝回数を伸ばし、最多20回を誇るライバルを追い抜くことだ。

 悲願のプレミア優勝を成し遂げるには、タイトル防衛を果たしたマンCとのハイレベルな競争に勝たなければならない。だが、競い合える相手がいるからこそ、リバプールはさらなるレベルアップが見込める。

 欧州の戦いが幕を閉じた6月1日、「クロップ帝国」の歴史が幕を開けたのである。

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