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久保建英が語るサッカー人生の進路。
「選手は動くけど、ゴールは動かない」

posted2019/05/30 08:00

 
久保建英が語るサッカー人生の進路。「選手は動くけど、ゴールは動かない」<Number Web> photograph by Yoshiharu Ota

text by

川端暁彦

川端暁彦Akihiko Kawabata

PROFILE

photograph by

Yoshiharu Ota

現在の日本サッカー界で「将来を嘱望される」という表現が最も似合う久保建英。
17歳にしてJ1のトップを走るFC東京で完全な主力に定着し、この夏には海外移籍が可能な年齢にもなる。
いま、彼は何を考えているのか。FC東京のこと、欧州のこと、代表のこと。
Number初のロングインタビュー、話題は想像以上に多岐に広がっていった。(Number979号掲載)

 久保建英を語るとき、あえて使わないようにしてきた言葉がある。

「天才」という単語だ。一言で全部を説明できたような気分にもなれるマジックワードだが、この少年を語るときには似つかわしくない。そう感じたからである。

 もちろん天賦の偉才を備えていることは、小学生だった彼がバルセロナのユニフォームをまとってプレーするのを初めて観たときから実感していた。ただ、「天才」という言葉に無意識に込められてしまう空気感とは無縁なのだ。努力を知らないどころか、努力の塊で、現状への満足をまるで感じさせず、改善に努め続けている。

「一つひとつ、自分の課題を克服していくのが好きなんです」

 そう言って笑った少年は、驚くべき確かさで有言実行を重ねてきた。まさしく日進月歩であり、3日どころか1日会わずとも刮目の必要があるのが久保建英だ。

「もっと良い選手になりたい」

 現在高校3年生に相当する年齢ながら、J1リーグの並み居る猛者に交じって遜色ないプレーを見せるようになっても、その熱く、シンプルな欲求に変わりはない。

 そしてピッチの上では圧倒的にクールだ。5月12日の磐田戦では鮮やかなボレーシュートでFC東京でのJ1リーグ戦初ゴールを奪い取ったが、ありがちな「真っ白になりました」なんて状態とは無縁である。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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久保建英
FC東京

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