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韓国が本気で狙うU-20W杯。
リーガ所属の“神童”も招集。
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGetty Images
posted2019/05/22 17:00
バレンシアに所属するイ・カンインは2001年2月19日生まれの18歳。バイエルン所属のFWチョン・ウヨン不在もあり、期待はさらに大きくなった。
期待しすぎは禁物、という人も。
目標のベスト4入りに向けて視界良好と行きたいところだが、スポーツ・芸能専門サイト『OSEN』のウ・チュンウォン記者に話を聞くとこんな答えが返ってきた。
「正直、期待しすぎるにはまだ早いでしょう。韓国内ではイ・カンインに期待する声は確かにあります。しかし、厳しい言い方になるかもしれませんが、欧州組もクラブでは主力ではありません。全体的な実力では、FWイ・スンウ(ベローナ)やMFペク・スンホ(ジローナ)がいた前回大会('17年)よりも落ちるとも見れます。ただ、試合はやってみないと分からないので、まずは初戦を見守りたいところです」
欧州のトップレベルで日々経験を積んでいるとはいえ、若手選手がゆえに、クラブチームで与えられるチャンスは少ない。ウ記者は自国代表に対してとても冷静で、実戦の少なさが代表チームに与える影響を憂慮しているようだった。
それでも私は、U-20W杯の舞台で、“アゲイン1983”を合言葉に、若き“アジアの虎”たちが躍動する姿が見られることを期待している。
確かに他国から見れば、“アジアの小国”は取るに取らない相手かもしれない。それでも爪痕は残せる。アジアを代表する韓国、そして日本には、世界のサッカーシーンで一目置かれる存在になるための大会にしてもらいたい。