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韓国が本気で狙うU-20W杯。
リーガ所属の“神童”も招集。
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGetty Images
posted2019/05/22 17:00
バレンシアに所属するイ・カンインは2001年2月19日生まれの18歳。バイエルン所属のFWチョン・ウヨン不在もあり、期待はさらに大きくなった。
バイエルン所属のエースが不在。
ここで1つ誤算だったのは、チョン・ウヨンが最終的に大会に参加できなくなったことだ。
12日にバイエルン・ミュンヘン側から「来季の去就が議題に上がっている段階で、代表に送るのが難しい状態」と通達があったという。
チョン・ウヨンはバイエルンのリザーブチームで、今季13ゴールを挙げるなどの活躍をみせており、昨年11月のチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグのベンフィカ戦でトップチームにデビュー。バイエルン初の韓国人選手であり、韓国史上最年少でCLに出場した選手として注目を集めていた。もちろん、U-20W杯でもエースとしての活躍が期待されていただけに、チョン・ウヨンの離脱は戦力ダウンとなる。
10番を託され、期待を背負う“神童”。
それでも大会前の韓国メディアの論調を見ると、若き代表チームに対する並々ならぬ期待を感じずにはいられない。
韓国サッカーファンの大きな期待を背負っているのが、チーム最年少の18歳、“神童”MFイ・カンインだ。今回は実力ある先輩たちを差し置いてエースナンバーの背番号「10」を託され、ここに期待の大きさがうかがえる。
2011年の10歳の時にバレンシアのカンテラの入団テストに合格。そこからチームで徐々に力をつけ、16歳になった'17年に正式に2年のプロ契約を交わしたが、現在は'22年まで契約が延長されている。
昨年10月のスペイン国王杯のCDエブロ戦で、外国人選手ではクラブ史上最年少となる17歳253日でのトップチームデビューを飾った。これは韓国サッカー界としても欧州デビューの史上最年少記録となった。
また、今年1月にはリーガデビュー、2月にはヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32の第2レグ・セルティック戦にも出場し、18歳ながら堂々としたプレーでアピール。3月にはA代表にも招集され、国民の関心が一気に高まっている。