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久保建英、安部裕葵ら不在のU-20W杯。
鍵を握る2年前のイングランド戦とは。
posted2019/05/09 17:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
5月7日、JFAハウスにて23日からポーランドで開幕するU-20W杯の最終メンバー21名が発表された。
チームを率いる影山雅永監督が、関塚隆技術委員長と共にメンバーの発表と質疑応答をしたが、その中でメンバー選考の試行錯誤を垣間見ることができた。
「最後の最後までゲームがどうなるかを予想したり、こんな時はどんな選手が欲しいか、どんな使い方をするかなと、様々なシミュレーションを何巡も何巡もして、ぐるぐる回ってはまた元通りに戻るなど、考え抜いた結果、僕が自信を持ってカードとして切れる、世界と戦える選手というのを1番の基準にして選びました」(影山監督)
久保、安部ら主軸は招集外。
今回、発表前からいろいろな憶測が飛んでいた。
森保一監督率いるA代表は6月中旬から南米の強国と真剣勝負ができるコパ・アメリカへの出場が決まっているが、FIFAの規定により大陸内で行われる選手権に関しては、1年に1大会だけしか招集の拘束力を持たない。今年はアジアカップでその機会を使っているため、同大会に出場したすべての選手が所属するクラブは「コパ・アメリカ招集」に対し、断る権利が発生する。さらに、Jリーグもコパ・アメリカ開催期間は一切中断しないために、国内からの選出も難航が予想される。
そのため、コパアメリカを東京オリンピックに向けたU-22世代のメンバーを中心に編成されることも予想されるため、U-20の主軸であるFW久保建英やMF安部裕葵、GK大迫敬介らがメンバーから外れるという報道が出ていた。
実際に蓋を開けてみると、当初の報道通り、3人はメンバー外。当然、記者会見ではそれに関する質問が飛んだ。