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韓国が本気で狙うU-20W杯。
リーガ所属の“神童”も招集。
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGetty Images
posted2019/05/22 17:00
バレンシアに所属するイ・カンインは2001年2月19日生まれの18歳。バイエルン所属のFWチョン・ウヨン不在もあり、期待はさらに大きくなった。
ホン・ミョンボらも期待を寄せる世代。
スポーツ紙『スポーツ朝鮮』の取材に対し、韓国代表OBたちもその才能を認めるコメントを残している。
「幼少期から欧州でプレーした選手は、欧州選手を恐れていないことが1番の強み」(ホン・ミョンボ/大韓サッカー協会専務)
「これから経験を積めば五輪はもちろん、W杯でもエースになれる」(イ・チョンス/仁川ユナイテッド戦力強化室長)
「基礎がとてもしっかりしているのが強みだ。あと強化しなければならないのはスピードだろう」(キム・ビョンジ/Kリーグ広報大使)
こうした評価を見ても、将来の韓国を担う逸材であることがよく伝わってくる。
もちろん、イ・カンインら欧州組の力でグループリーグを勝ち抜けるほど世界大会は甘くはない。だが、他の代表メンバーもKリーグクラブの主力としてプレーする選手たちも多いのだ。
固い守備をベースに攻撃的に。
あとは本番でどれだけ力を発揮できるのかだが、現在のチーム状況はどうか。
指揮官のチョン・ジョンヨン監督は「固い守備をベースに攻撃的なサッカーを展開したい」と語っており、現地での調整はそれなりにうまくいっているようだ。
5日からベースキャンプ地のポーランド・グニエビノに入り、現地での適応とチーム戦術の浸透に時間を割いている。親善試合も2試合行い、12日にはニュージーランド代表に1-1(PK7-6で勝利)、18日には日本代表の初戦の相手となるエクアドルに1-0で勝利した。
特にエクアドルを相手に後半32分にゴールを決めたのがイ・カンインだった。韓国紙『中央日報』も「背番号10番は間違いない……イ・カンイン、エクアドル戦で決勝弾」と見出しを打ち、その活躍ぶりを大きく報じていた。