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武豊も泣いたイチロー引退。
レジェンドが語る「引き際」とは? 

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Number編集部

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photograph byTetsuya Ito

posted2019/05/18 12:00

武豊も泣いたイチロー引退。レジェンドが語る「引き際」とは?<Number Web> photograph by Tetsuya Ito

リラックスして質問に答える武。インタビューは農林水産大臣賞を受賞した当日に行なわれた。

思い描いた50歳とはまったく違う姿。

 武は今年、その50歳を現役で迎えた。それは奇しくも、イチローが引退を発表する5日前のことだった。果たして武は子供のころに描いていた50歳になっているのだろうか。

「いや、まったく違いますね。親父は46歳の時に騎手を引退しました。ちょうど僕が競馬学校に入学した頃で、学校にいた2、3年は親父と会っていなかったんです。親父が調教師開業するのが50歳になる少し前ですが、久しぶりに会って『年取ったなあ』とは思ったのを覚えてます。その頃の親父と比べると、自分はまだ若いかな」

 今回、Number競馬特集では「50歳武豊に50個の質問」を読者から募って敢行。ダービーやサイレンススズカなど名馬の思い出はもちろん、50歳を超えても現役を続けるための思考法や、奥様に買った誕生日プレゼント、馬以外に好きな動物などなど、様々な質問に、武は当意即妙、笑顔を絶やさず、2時間にわたって答えてくれた。

武豊に「引き際」はあるのか。

 その最後にぶつけたのは、やはり気になる「引き際」について、である。武豊自身は、引退を意識したことはあるのだろうか。

「ないですね。たまに新聞とか雑誌に『武豊引退危機』みたいな記事が載りますけど、『えっ? 俺引退するの?』って思いますもん(笑)。ただ、9年前に落馬で肩をケガした時は『ヤバい』と思いましたね。すぐ近くにある醤油差しを取ろうとしても、左手が思うように動かない。エレベーターのボタンを押そうにも、すごく手間取る。あの時は『これ治らなかったら、もう無理だな』とは思いました。幸いなことに治りましたけど」

 そして10年後、「騎手で還暦を迎えたい」と言い切った武豊。この「有言実行」が叶った暁には、一体何勝に到達しているのだろうか。

このインタビューを収録したNumber978号競馬特集「日本ダービー革命元年」では、「50歳ユタカに50の質問」の他にも、秘話満載の大型連続ノンフィクション「時代を変えた7つのダービー」や日本ダービー直前情報を掲載。誌面でぜひご覧ください。
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