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<本命馬を直撃>
サートゥルナーリア「無敗の天才に死角はあるか」

posted2019/05/19 17:00

 
<本命馬を直撃>サートゥルナーリア「無敗の天才に死角はあるか」<Number Web> photograph by Photostud

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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“天才”とも“未完成”とも言い表される無敗の皐月賞馬。直前での鞍上交代に揺らぐことなく底力を発揮し、新しい時代のダービーにその名を刻めるか――。ウオッカ以来12年ぶりの制覇を目指す指揮官を直撃した。

 5月上旬、ゴールデンウィーク明けの朝の調教を終えた角居勝彦厩舎。その馬房の多くは前扉が閉められている中、皐月賞馬サートゥルナーリアのそれは開け放たれていた。扉を見ると、内側から蹴られたのか、下の部分が外側へ少し出っ張るように湾曲している。そのために閉めないようにしたのだろうか。

 もしかしたら、競馬を使ったことで、少々ピリピリしてきたのか……。

 気合いが乗るのは悪い事ではないが、時に度が過ぎると、マイナス材料となり兼ねない。兄のエピファネイアやリオンディーズがそうだったと聞く。どちらもデビューから無敗のまま重賞ウィナーとなったが、ダービーの頃には折り合いなど少々難しい面を出すようになり、最大の目標だったはずの頂上決戦では敗れてしまった。

 サートゥルナーリアの前扉を見て不安になり、角居調教師に尋ねると、師はかぶりを振って次のように答えた。

「もちろん、多少ピリッとした面はある馬です。でも使う度にうるさくなるという感じではありません。中間はゆっくりさせているし、そのあたりのケアは出来ていると考えています」

 2歳時は6月の新馬戦を快勝しながらも、すぐに4カ月半休養。2戦目の萩Sが10月27日で、3戦目のホープフルS(GI)は12月28日。間を開けながらの3連勝でGIホースとなった。そして、4月14日の皐月賞がホープフルS以来の競馬。3カ月半ぶりの実戦がいきなりのクラシックレースだったわけだが、ここも1番人気に応えて優勝してみせた。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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