“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
久保建英、安部裕葵ら不在のU-20W杯。
鍵を握る2年前のイングランド戦とは。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2019/05/09 17:00
毅然とした態度でメンバー発表会見に臨んだ影山雅永監督(左)。グループステージではエクアドル、メキシコ、イタリアとの対戦を控える。
ポーランドに向けて1つに。
「2017年の2月頭に立ち上げてこの大会をターゲットにして活動をしてきました。この年齢で世界を代表する国、選手たちと戦える非常に貴重な場だと思っているので、選手のポテンシャルを思い切って発揮できるように準備をして、ポーランドの地に乗り込みたいと思っています」
当然、今回の21名は影山監督がさまざまな条件下で選考した最高のメンバーであることは間違いない。だが、踏み込んで見てみると、選びたかった真のベストメンバーではないのかもしれない。マッチメイク、スケジュール、各方面との交渉などの外的要因に大きく左右されたことを考えると、苦悩と葛藤の中で堂々たる態度で会見に臨んだ影山監督に心から拍手を送りたい。
一方で、影山監督の毅然とした表情が逆に苦しく思えてしまったのも事実。そこは大会終了後に、今一度、議論する必要があるだろう。
メンバーは決まった。ポーランドに向けて1つになって戦うしかない。若き日本代表の重要な大一番に向けて、影山ジャパンはいよいよ実戦モードに突入する。